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着物、こんな時どうすればいいの?

投稿日時:2010/03/18(木) 17:11rss

着物って、大事な日本人の文化・風習なのに、歴史があるからこそ分からない事が多いですよね?

 そこで、少しでも疑問が解ければと特集してみました。なるべく初心者の方に分かり易く書いてみましたのでご参考に!

Q 結婚式などに呼ばれ、着物が必要になりました。自分では持っていません。着物をレンタルするか?購入するか?迷っています。
 
A 成人式の振袖であれば、レンタルも数多く選べて一つの選択肢だと思います。
 訪問着・付け下げであれば購入も考えてみても良いかも、ミスの間に限定される振袖と違い長く着られますよ。今後全く着る機会が無いと思えば、レンタル、又は身内から借りる手もあります。

Q 着物を購入するには、先ずどうしたら良いでしょうか?どこに買いに行けば良いでしょうか?見当も、相場も分かりません。

A 昔は、どこの町にもあった呉服屋さんも少なくなりました。デパートでも売り場が無いお店が増えてます。先ずは、ネットで色々検索して色々な店舗さんの作品・価格を見て下さい。あくまで参考程度に。そして、妙齢のお着物好きな身内の方などに相談するのも良いでしょう。どんな場面で、どの様な格で着こなしたいのかを明確にしておきましょう。適切な価格という事では、じっくりと見ていただき、ご自分のご予算と相談しながら検討して下さい。

Q 着物を作るのに、相談したり、探したりで時間が掛かります。その上注文してからお仕立てするのではもっと時間が掛かるのでは。具体的にどれくらい期間が掛かりますか?

A はい、それはお洋服の良い物をお仕立てする時でも同じだと思います。反物から作り、お仕立てすれば相当時間は掛かります。それが、あなたの理想通りの長く使えるお着物になるはずです。1ヶ月~半年以上掛かる物もあります。

Q 仕立て上がりの着物は直ぐ着られるし、お値段も安いので、注文しようと思うのですが、何か注意する事はありますか?

A 用途により違うとは思いますが、レンタルとは違い返品が効きにくい購入商品です。サイズはもちろん、素材・産地などにも注意した方が良いでしょう。納得してから購入しないと後で全く着ていく場面のないお着物になる可能性も。目利きの方は大丈夫だと思いますが、何も知らない方にとってこれほど難しいお買いものは無いと思います。良きアドバイザーを探しましょう。

Q 何故こんなにお店によってお値段が違うのですか?高いお店は儲けすぎなのでは?材料・品質・国産かどうかでそんなにお値段が変わるものでしょうか?

A 確かに、高過ぎるお店もあるのかもしれません。それはご予算に応じて選んで下さい。確実に言えるのは、お値段の違いにはその理由が何かあるという事です。努力して、目一杯頑張ってお安くしているお店もありますが、安い理由もあるという事だと思います。
 材料・産地・どこで加工されたかで、かなりお値段は変わってきます。確実ではありませんが、お値段が一つの基準にはなってくると思います。 
(因みに、原材料となる糸でも数倍以上の開きがあり、絹糸では国産糸は非常に高いです。流通量そのものが少ないです。その価格差分の違いがあるかは受け取り方だと思いますが、着心地・風合いなどにその違いは表れてきます)
 一目見ただけで、原糸の違いが分かる人は少ないと思いますが、触れば少し詳しい人には分かると思います。

Q 国産かどうかはそんなに重要ですか?外国製との明確な違いはありますか?

A 明確な違いは、先ず価格に表れてくると思います。品質の違いはごく僅かの物もあれば、歴然と違う加工品など様々だと思います。
 考え方は人それぞれなので、一概にどちらが良いとも言えませんが、日本人として、日本の伝統着物を着たい動機の方々は、日本製を好まれると思います。どこまでを日本製というか?という曖昧な部分はありますが・・

 そして、これはどこの産地で作られた何織の本物ですか?という鑑定のような事も聞かれますが、正直、製品・着物の段階では確実な事はわかりません。よっぽど心配であれば、工房・工場を直接訪ねて見れば如何ですか?とお応えしています。
 それ以外に、思いつく方法が無いように思われます。販売者の方と信頼関係が出来ていれば、その方を信じて購入されているのだと思いますが・・・何か、引っかかるのであれば現場を見てみる事も大切だと思います。
 
 メーカー・工場では、『お宅の反物・帯を購入した、又は購入したいので、是非工房を見ておきたいのですが。』と申し出れば、きっと快く承諾していただけると思います。作り手と、お客様が交流出来る良い機会・場にもなると思います。
 
 当社でも、御召・着物・帯を購入いただいたお客様は、ご都合の付く限り工場見学をしていただいています。それが、さらなる信頼関係に結びついているのだと思います。『皆さん、手作業の多さに驚いています』

 百貨店では、催事の事前調査で工場・工房の実地見学に来ます。やはりお客様の信頼があってこそだからの行動・検証だと感じます。ここ数年世間を騒がせた企業の問題を思い起こして下さい!結構、身近だと思われる工場で実は色んな事が起きていた。なんて思いだしませんか?織物業界でもそんな事が起きているとは思いたくありませんが、実際に見に行けば色んな情報が得られて、業者の方も改めてお客様目線で仕事が出来るのではないでしょうか。インターネットでお買いものが済んでしまう時代だからこそ、見に行く手間を掛けた方が良い場合(高額商品など)もあると考えています。

 イベントの時などによく聞かれる質問を載せてみました。それでも、私も業界の人間ですので言いにくい事、説得力の無い部分もあるかと思いますが、本当に素朴な疑問を持っている方にお応え出来ればと掲載してみました。

森秀織物 桐生織 御召 

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会社概要

当社は明治十年半農半工の形式で始まりました。初代の森島秀により力織機による御召の製織を研究、成功を見、以来各工程を逐次機械化し現在のような設備と方法になりました。...

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個人プロフィール

 1971年三重県四日市市生まれ、結婚を機に群馬県桐生市に。織物のまち桐生で、機屋と呼ばれる会社を引き継ぐ。織物・染色に関する体験資料館、織物参考館“紫”ゆかりを運営する傍ら、御召機屋として、八丁撚糸による伝統工芸技術完全復活を2004年に宣言。きりゅうまちづくり活動に参加、桐生織物協同組合・...

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