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2011年12月19日(月)更新

着物の色々・・

 着物を織り、お召の販売をしておりますが、直接販売だけではお客様との触れ合い・要望は聞けてもマーケットのニーズが分からないことも多くて、当社ではあまりすすめていない卸販売も少し行なっていくことを計画しております。
 そこで、当然ながらお客様のニーズがつかめないとお話にならないので、知人のつてを頼って京都・大阪の呉服販売店さんにお邪魔して色々教えていただきました。お世話になりました皆さん、本当に有難うございました。

 やはり、東京のお店・お客様とは動向が違いますし、柄の雰囲気も違いました。改めて、西と東の文化の違いを認識しました。
勉強になります。
 関東で受けても、関西ではあまり・・という反物も多く見せていただき柄そのものよりも、手触り・ドレープ感の捉え方も違うと感じました。



 








桐生の織物は、打ち込みがしっかりしていて生地も丈夫ですし、柄も悪くないという評価をいただいているようですが、やはりこちらでかなり柔らかい風合いをだしていても、関西ではまだ硬い!と捉えられるという事があります。難しい・・ですね。
 織の文化・染の文化もあるでしょうし、同じ町民文化でも、京都・大阪・江戸では大分方向性が違っていたのがまだ影響していると思われます。













 私や、販売店の方から見ても、何故売れているのか分からない?反物もありました。
技術・デザイン・歴史・価格以外にも、ブランド力で売れているものも多いですね。素材は決して良くないケースもあると思われますが・・
因みに、写真に映っているのは全て確かなもので、産地もはっきりしてますし、売れ筋の着物なので誤解しないでください。

なんとか和文化の象徴でもある着物をもっと若い世代の方に楽しんでいただきたいので、
 色々、価格も含めて新しい着物地を作っていきますので、楽しみにしていて下さい。確かなもので価格を抑えて、これが一番大変なんですけど頑張ります。

PS、本日月間『ニュートップL.』編集部の 田中 学 様が桐生まで取材に来ていただきました。遠いところ、有難うございました。

森秀織物 株式会社
桐生織り お召 http://www.morihide.co.jp/index.html

 

2011年12月01日(木)更新

もう師走になってしまいました。

 今年は本当に色々ある年でした、震災はもちろん様々な災害や出来事がありました。
気候も少し異常で、まだ暖かいので油断している間に、12月になってしまいました。
 会社も、やっと震災被害の応急工事を済ませて本格営業し始めたばかりの感覚もあるのですが・・・今年ほど一年が短く感じた事はありません、自分が年齢を重ねたせいでしょうか?皆さんは如何ですか。
  
 さて、年末に向けての当社の織物カレンダーもあと少しでお取引先様にお渡しが終わると思います。小売販売の方も人気柄が売り切れになってきましたので、そろそろ終わりそうです、鶴と日の出柄が人気でした。
このような状況でのご注文は本当に有難いことで、今年ばかりは『もう受注が無いのでは!?』と危機感がありました。実際ご注文も皆さん遅かったですし、当社の工場建物も被災したので、いずれにしても春先はヤキモキしているばかりで、織物の仕事が全くできなく、被災地支援に参加したり・会社建物の瓦を下ろしたり、上げたりしていました。(瓦屋さん順番で直しに来ていただいたのは先月の事でした)

 そんな年でもチャレンジ出来る事もありました。
先月に、織物の伝統工芸士の試験を受けました、もちろんこの年になっての試験体験は新鮮なもので緊張するコトばかりでした。
筆記試験だけでなく、実技試験などもありどこまで評価いただいたのか分かりませんが、良い経験でした。
 受かる、受からないで何か変わることより、織物の仕事に関わる者として一つの区切りにしたかったので資格を得た今年に受けてみたのです、結果はまだ出ていません。

 織物参考館 紫 も創設30周年の節目の年でした。
周年記念の行事は震災の影響で中止となりましたが、市内のボランティアの方や皆さんの励ましにより7月には本格再開をして、その後9月10月にはかつてないほどの来客を迎えることができました。
 アド街ック天国などでご紹介いただいたことや、群馬県・JR東日本のぐんまキャンペーンによるところが非常に大きかったと思います。
本当に有難いことでした。

 そう言えば、先日織物参考館にも訪ねて来てくれた、ポチたまのだいすけ君が急逝したそうです、元気で活発なだいすけ君でしたが突然のことでした、本当に残念です。桐生に来てくれた時の様子は12月2日に放映されると思います。内容が変更されるかもしれません。

 そして、今年一番嬉しかった事は(まだ、今年終わってませんが)実弟のお店がミシュランの☆を頂いたことです。
先日、突然の吉報だったのですが、本人曰く あまり取り上げられてお店が混んでしまうと常連さんが来づらくなるので手放しでは喜べないので、その旨お断りしたそうですが(システムが良くわかりませんけど、お断りしても掲載はあるそうです)
 本来、取材なども断っているようですが、こういった機会に客観的な評価をいただいたこと自体は喜ばしいことなので私は嬉しいです。
そういった事情もありますので、このページでは具体的なお店の名前や場所は書きませんけど、ご利用いただいている皆様の御陰だと思いますので、どこのお店の事かお分かりになる皆様方に感謝をいたします。
 暫く、予約など取りにくくなるかもしれませんが、末永いお付き合いをどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 新年の展示会に向けて、新しい群馬の絹糸で御召(着物)を試作しております。ちょっと雰囲気の違う着尺になりそうです。どうぞ期待してください。





















 新年は、干支にあやかって昇り龍といきたいものですね。

会社概要

当社は明治十年半農半工の形式で始まりました。初代の森島秀により力織機による御召の製織を研究、成功を見、以来各工程を逐次機械化し現在のような設備と方法になりました。...

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個人プロフィール

 1971年三重県四日市市生まれ、結婚を機に群馬県桐生市に。織物のまち桐生で、機屋と呼ばれる会社を引き継ぐ。織物・染色に関する体験資料館、織物参考館“紫”ゆかりを運営する傍ら、御召機屋として、八丁撚糸による伝統工芸技術完全復活を2004年に宣言。きりゅうまちづくり活動に参加、桐生織物協同組合・...

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