森秀織物 代表 長谷川博紀 桐生織り御召 のこぎり屋根で伝統を織り続ける | 経営者会報 (社長ブログ)
御召織発祥の地にて、後世に残せる事、今しか語れない事 日本の織物・着物文化を次世代に伝える! 森秀五代目 長谷川 博紀
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2009年01月08日(木)更新
新しい年を迎えて思うこと
皆様、新しい年を迎えられましたこととお喜び申し上げます。
さて、現在の社会・経済は非常に混乱しつつあり、企業経営者としてもかなり危機を感じている日々だと思います。
わが社を取り巻く環境もこれから厳しくなりつつある事は認識していましたし、業種としても先細りな業界である事は間違いありません。その上での今回の金融危機はどのぐらいマイナスの要素を自社にあたえるのか全く予想はつきません。
しかし、元々企業経営の理念にもあるように、伝統技術・産業を生きたまま活用し残していくのが究極の使命だと考えておりますので、ある程度の減益は仕方が無いことだと考えます。それでも、一定の売り上げと最低限の利益は計上しなければ企業というものは成立しないので、そこは、企業経営者の知恵と、努力と、辛抱で乗り切っていく所存です。
皆様も先行き不安な状況ですが、二年とも三年とも言われるこの悪いトンネルを何とか乗り切っていきましょう!きっとその先には良いこともたくさんあると思います。
皆が諦めたら、本当に日本の地盤沈下が止まらなくなってしまうので、最後まで地道に粘って生きたいですね。
後は、どこまで融資が私達の粘りに付き合っていただけるかだけなのですが、そこは皆様どのようにお考えになりますか?
2008年06月10日(火)更新
松井証券 松井道夫社長の講演を聞いてきました。2
松井証券 松井道夫社長の講演でのコストのお話です。
会社・企業を経営していく上での最大のコストはなんでしょうか?
コスト削減・リストラ・生産縮小など、本当にそれが企業・従業員・社会(お客様)の為になっているのでしょうか?長期的展望でみた企業経営では。
どんなコストを見直せば、健全な経営が成立するのでしょうか
仕入れコスト・運営事務経費・人件費、それとも新規の設備投資費。
何でしょうか?
私が、考えたのはやはり人件費が最大のコストなのでは・・・と思いましたが。
答えは違いました。
時代とのギャップ!それが企業にとっての最大のコストなのです。
つまり、時代に取り残されたり、時代錯誤な事柄・事業にいくら投資してもリターンは無いと言う事です。優秀な人材がいても、素晴らしい設備があっても活かしきれないと言う事です。なるほど、その通りだと思います。
こういった決断をするのは社長なので、社長自身が最大のコストになる可能性がある。
そして、裏を返せば、ここぞというときには10年前には想像も出来なかった設備投資もありうると言う事になります。(確かに、わが社でも10年前にインターネット事業をこれほど行うとは想像できなかった。)
当社に置き換えると、今、時代とのギャップを生じていないだろうか?
着物文化自体が、時代とのギャップでしょうか?確かに、需要は激減しましたが、それを超越をした存在・文化だと思うのですが、皆さんはどのように思われますか?
2008年06月08日(日)更新
松井証券 松井道夫社長の講演を聞いてきました。
昨日、東京にて、私の所属する青年会議所関連の周年事業がありました。
(日本青年会議所 物流サービス部会 創立30周年)
その基調講演でご講演されたのが、松井証券株式会社の代表取締役 松井道夫氏です。
予想はしていましたが、大変素晴らしい内容の講演でした。
私と同じような境遇で社長になられたお話から、経営者のありかた、普遍的なビジネスモデル、などなど一度では書ききれないぐらいインパクトあるお話でした。
特に、マイナス(捨てる・過去の否定)の決断のくだりは、改めて、当社のこれからの方向性を決めていく中で熟考しなければならないものでした。
簡単に説明しますと、経営のなかで、+思考での追加事業・新規事業はだれにでも簡単にできそうだが、その為に、当たり前だが-要因を先ず捨てなければならない!(松井証券様では、訪問での接客・コールセンターなどを廃止した)
大変化をしている時代に、守るべきものと、捨てるべきものを間違えれると、世の中に自分が捨てられるという考え方です。
冷静に考えれば、その通りなのですが、わが社でも長年蓄積してきたものばかり
なので、捨てるべきものばかりなのかもしれません。
それに、順番が大事なので、あくまで捨てるのが先だと確信できました。追加するのが先ではダメなのです、効果が薄れるとのこと。
守るものと、捨てるもの。 難しいです・・・
次回は、コストについて考えます。
2008年05月27日(火)更新
後世に残せるものは残したい!でも、どうやって?
当社では、織物産業に関わったものとして、また、一過性ではあったが、かなり利益を享受した会社として、後世に日本の織物技術・文化、そしてそれに関連する道具・建物を残し、後世に伝えていく為に織物参考館を運営している。
当たり前の事だが、博物館運営は収益性が無い。短期的にブームがあったり、一部の大規模なスポンサー(または、公的資金)が受けられている施設は磐石なのかもしれないが、長期的な展望で見れば、殆どの博物館が単体での収益性を確保することは容易ではないと考えます。
『そんな事は無い!コンテンツを充実して、アイデアをひねれば収益性はある!』
と、もしお考えの方が居れば、試してみてください。
銀行に行って、『今度、新規事業で博物館を作るので、お金を貸してください。』
と、頼んでみてください、かなりの高確率で断られると思います。
では、それでも何故当社は民間でそれを行うのか、企業が行える社会貢献としての位置づけでもあり、その分野でお世話になり、利益を得た事がある責任でもあり、何より、これを残さなければならないと信じぬく信念にあると思います。
大企業のPR的な位置づけであれば、運営資金も潤沢ですが、小さな企業がその資金を母体から賄っていくのは本当に大変な事です。
非常にありがたい事に、公的な機関が趣旨を理解して、設立・運営を継続できている理想的なケースも見られます。
しかし、その反面、その趣旨が忘れ去られるケースも結構あります。
民間で運営していたものを継承したものの、ソフト面の運営が賄えず自然消滅するケース。
一部で盛り上がり、大々的に資金を投入したものの、完全に赤字運営になり、世論の批判対象となり閉鎖するケース。
開館する前から、収益見込みが無く、お披露目も出来ないケース。
などありますが、もし公的資金で運営するには、収益性が無くても世論・市民の意見が賛同していなければ成立しないということになります。
そして、何よりも展示ではなく、その文化を生きたまま保存すること重要だと考えます。(その理念から、織物博物館ではなく、織物参考館と名称)
織物道具を展示しているだけでは、その技術・文化を継承することは出来ないし、なにより来館者がつまらないと感じるはずです。
そこで、作り続けられ、発信され続けなければその文化は無くなってしまったも同然です。
つまり、そのニッチな分野に携わった者が、運営・人的な部分を担当しなければ成立しないのです。補助的に公的な応援があることは良いことだと思いますが、全面的になれば、運営の権利が無くなり、継続的な指揮は取れないでしょう。
お蔭様で、当館も開館から30年をもうすぐ迎えます。
紆余曲折ありましたが、やっぱり、来館者の満足した笑顔・子供達の歓声・そして励まし、応援のお言葉が何よりの励みになり、運営側の原動力となっています。
長々となりましたが、目を見張るようなオブジェも、おしゃれなティーラウンジも、ガラス張りの休憩室もありませんが、産業・技術が根付いたそのままの場所で、長期間使われている設備・建物、現役の工場とともに、生きている織物を見学できる。織物参考館“紫”に、気軽にお出かけください。
観光気分で結構です。趣旨はまじめですが『面白かった!』と言わせてみせます。
来館者満足度には自身があります。
織物参考館“紫”ゆかり http://www.morihide.co.jp/senkyakubanrai/
森秀織物株式会社 http://www.morihide.co.jp/
2008年05月22日(木)更新
皆さん、はじめまして。 宜しくお願いいたします。
皆様、はじめまして、新しく仲間入りをさせていただきました。
初心者なので、慣れない面もありますがどうぞ宜しくお願いいたします。
さて、私は群馬県は桐生という昔から織物の町として栄えた所で織物業をしております。
繊維関係・織物業界は長年構造的不況により、すっかり過去の栄光になりつつありますが、どっこい桐生は元気だと思っています。
売り上げベースでは、比較できないほど燦燦たるものですが、それに携わる人間は元気です。だからこそ桐生人気質がまだまだ残っているのだと思います。
この町で老舗の機屋(織物屋)を継ぐ決心をしたのは、初めて桐生を訪れた時に、この町の栄枯盛衰と、何百年にも渡ってそれに関わってきた織物と、そこに必ず名を残す桐生人を垣間見てしまったからです。
明治・大正・昭和の薫りが点在しているこの町並みは、最近クローズアップされTV・映画のロケ地などで活用されているのできっと自然に残っていくでしょう。
でも、危惧しているのは日本文化の重要な要素である和装・着物を生産する背景が日々消滅していることです。
織物工場・会社が倒産・清算されるたびに、その家系で代々受け継がれてきた伝統技術が消えているのです。何百年も伝えられてきたのに・・・・もったいない。
会社として、売り上げが激減している。顧客が激減している業態を継続するのは常識に反するのかもしれませんが、それでも残す、伝える必要のある伝統技術があると感じます。
もちろん両輪として、新規の顧客を確保できる業務・新商品も日々研究しています。収入が無ければ、会社そのものが成り立たないので。
このテーマでは、初回はここまでにいたします。今後も、ブログにて、語れる範囲の織物・和の文化を織り綴りたいと思います。
やはり、ブログ初心者なので、想像したとおりにいきなり長文になってしまいました。久米先生ごめんなさい。テーマに沿って少しづつ書き込むように教えていただきましたが、整理できませんでした。
これから、精進してまいりますので皆様、アドバイスなど宜しくお願いいたします。
経営方針
地域に大事にされる。
日々、活動するこの地域に大事にされ、感謝される企業
お客様に愛される。
長年、愛してくださるお客様により満足され、家族のように信頼される企業
日本に残せる。
永年、日本人のこころを受け継ぎ、和の文化を継承できる企業
森秀織物 株式会社
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