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御召織発祥の地にて、後世に残せる事、今しか語れない事 日本の織物・着物文化を次世代に伝える! 森秀五代目 長谷川 博紀
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2008年07月17日(木)更新
織物参考館 綿日記37日目
2008年07月15日(火)更新
もうすぐ桐生八木節まつりです。遊びに来て下さい!
今年も、夏祭りの季節がやってきました。
桐生では、八木節まつりが行われます。この地域では古来より祇園祭りが行われており、踊りで楽しむ八木節まつりなど、色々な祭りがコラボレーションして、桐生八木節まつりと名前を変えたそうです。
私も、初めてこのまつりを見た時は衝撃的でした。色々な地域のまつりや、大きなイベントを含んだ祭りなども見てきましたが、これほど地域全体で盛り上がり、参加者・観客が分け隔てなくエネルギッシュに参加するまつりを見た事がありませんでした。
これは、八木節の櫓です、演奏者が常に昼から夜まで演奏し続け、その周りを踊り狂います。しかも、子供から大人まで、半被を着たグループから、私服の主婦までだれもかれもその輪に飛び込み踊ります。その様な櫓が数キロもある商店街にいくつも点在します。
全国的にみれば、何百万人も観客が来るまつりもありますが、まつりに来た人々の殆どが踊りの輪に入っていくお祭りというのはあまり無いと思います。
あの八木節音頭で、そんなに激しく踊るのだろうか?思われる方もいるでしょうが、実際に見に来て下さい!凄いですよ。ステップは確かに八木節で子供でもすぐ覚えられるものなんですが、上半身のアレンジが皆様々です。頭を振り乱し、汗びっしょりになって浴衣を来た中学生などが踊っていたり、その横でおばあちゃんが孫を抱えて踊っていたりして、ちょっとしたカルチャーショックを受ける事は間違いなしです。
こちらは祇園祭の鉾です。本町四丁目の鉾です。屋台も立派なものがあり、江戸時代から受け継がれてきております。昨年は関東でもっとも大きく歴史のある鉾として大江戸まつりにも招待されて東京を練り歩き、「こんなに立派な鉾が関東にまだあったとは思わなかった・・」と、沿道の人々を驚かしていました。
三丁目の鉾です。こちらも関東屈指の鉾と屋台です。屋台の彫刻などやはり江戸時代の職人の仕事です。最近は四丁目の鉾とともに全国各地に招待されて出張するほどの価値のあるものです。桐生がかつて関東三大まつりと称されていた時代の生き証人です。
こちらは鉾の曳き違いです。
めったに見れません。というか前回は何十年ぶりでした。オリンピックよりはるかに貴重です。
沿道では、手を合わせて泣いている方、遺影を持って鉾の曳き違いを見せている方など、桐生での、この祭りの位置づけ、認識がいかに重要かよくわかる光景でした。
鉾が回転します。
もちろん動力もハンドルもないので、人力で持ち上げて一本の棒を中心に力任せに回します。
見ていて大きな鉾が回る様は勇壮ですが、グラグラと揺れて見ているほうが少し怖かったりもします。
自分の子供が乗っている心配もあるのですが、お構いなしに鉾はグルッと回ります。
その間も乗っているお囃子の演奏は続きます。
あまりにも大きいのでカメラに全景を収めるにはかなり離れなくてはなりません。
皮肉なものですが、今この不況の時代になったからこそ鉾・屋台など次々に復活しています。高度経済成長の時代にはやはりこういう大事なものを私たちの国は忘れていたのでしょうね。電柱を無くし、地中化したり。この地域の交通量などが減ってきている事も追い風となっているはずです。都会では、三日間も主要道路を殆ど通行止めにすることなどできないですよね。
残念ながら、鉾の曳き違いを毎年見る事はできませんが、屋台・鉾そのものは見る事ができます。また、毎晩踊られる八木節以外にも、神輿や、まゆ玉ころがし大会、ダンス八木節、ジャンボパレード、桐生織物産地謝恩(メチャクチャ市)セールなど多種多様なイベントが盛りだくさんです。桐生の歴史と熱気溢れるおまつりを是非見に来て下さい!
日程は8月の1/2/3日です。(詳しいスケジュールは八木節まつりのHPを)
http://kiryu-maturi.net/
どこにでもある花火大会や、パレードを見るだけのイベントとは全く違う、体験・体感型の日本古来のお祭りを一度は実感しませんか。
私は、メチャクチャ市・まゆ玉転がし大会・ジャンボパレードなどに参加して、皆さんをお迎えします。暑い夏ですが・・今年も頑張ります!
森秀織物 http://www.morihide.co.jp/
2008年07月12日(土)更新
織物参考館 綿・藍・桑。桐生川の夕焼け
あまりにも暑いので、心なしか綿が元気が無くなってきました。雑草は元気なのですが・・
藍草は、井戸水のそばで育てているのであまり暑さの影響は受けていないようです。
桑の木は、本当に逞しいですね、毛虫がつくのが少々難点ですが、よっぽど葉っぱがおいしいのでしょう。
本日の織物参考館への、来館者は松竹衣装さんでした。
織物の研修ということでご来館されました、当社も歌舞伎衣装を織り、納品させていただいております。
織物の歴史研修・手織り体験・染物体験を堪能されていきました。
非常に暑い日だったので汗をかいての研修ご苦労さまでした。そして、ご来館ありがとうございました。
ところで夕方、桐生川を車で通りかかりました。
夕焼けの山があまりにも綺麗なので、車を止めて子供たちと暫し遊んでしまいました。
二日前に、悲しい事故があったばかりとは思えないぐらい静かで、長閑な風景です。
本当に、綺麗な夕日でした。
2008年07月11日(金)更新
先染め織物の生産・染色、糸準備について
桐生の織物(桐生織)は、主に先染め先練りの織物です。
必要な色糸を織物を織る前に染めることで、織物技術により柄を表現することができます。
後染めで、表現されたもので皆さんが一番に思いつくのは友禅染めではないでしょうか?発色が良く人の手によりキャンバスに絵を書くように表現できます。
Tシャツなどもプリントされていますので後染めになります。無地などの生地を使用するので汎用性があり、在庫管理もしやすい後染めの方が有利なことは多いのですが、何故先染めがあるのでしょうか。
どちらの技術も優れた歴史と伝統があり、総合的にどちらが良いと判断されるものではありませんが、先染めの織物は、糸染めの為、堅牢度(色落ちなどが少ない。生地が丈夫になる)が優れている点・深みのある柄が表現できる(これはそれぞれの主観です)点などがあります。
それでは、当社の織物カレンダーの糸を染める工程を紹介します。
先ず、着物など絹糸を使う場合とカレンダーのように、アセテート・レーヨンなどの糸を使う場合では、染織方法が違います。
化繊の糸の場合には、チーズと呼ばれる状態で出荷されてくるのでそれをかせ染めするために、かせ上げという作業を行います。
染色機械に入れます、そのまま絵の具を入れるように染めるのではなく、先ず斑無く染まるように、糸を馴染ませます。ソーピング(糸の汚れなどを落とします)糊を付けることもします。
高圧染色機械を洗浄しています。色を変える毎に洗浄します。
大した温度では無さそうですが・・・蓋を閉めて圧力をかけると二気圧で数百度です。
万が一、作業中に蓋が壊れたり・間違えて開ければ・・・・爆発事故になります。
染め上がった糸です。
これで終わりではありません、次は糸をいじめないように乾かしていきます。
風が強いと、糸が絡まってしまい痛みます。雨が降ると濡れて斑ができます。
あまり日差しが強くても色が変色してしまいます。
つまり毎日作業する事はできないということです。
織物カレンダーに使っている糸の色数は100色ぐらいです。
これを、またチーズと呼ばれる状態に糸繰りします。
そして、初めて織物織機に糸が織り込まれていきます。
かなり、大雑把な紹介ですが、日々こういう作業をへて色糸が作られています。
絹糸の場合には、職人が手染めで染めることが多いです。
森秀織物 http://www.morihide.co.jp/
2008年07月10日(木)更新
綿 経過報告 とにかく暑いですね。七夕はどう過ごしましたか?
本当に、蒸し暑い日が続きますね。
なにか、綿もここまで暑いとぐったりしているような・・・
ここまで気温が高いと成長もできないかもしれません。
一番手の綿も少々お疲れ気味です。
ところで、七夕の日はいかがお過ごしでしたか?
夜の八時から、電気を消してキャンドルや月明かりで過ごすという全国的なイベントがありまして、我が家でも、夜に電気を消して子供達と遊んでいました。
ロウソクだけでは暑いので、ポキッと折ると光るライトを購入して子供達は大喜びで遊んでおりました。
これだけで、どれだけエネルギーの無駄遣いに貢献できたかはわかりませんが、子供たちとの触れ合いの時間にはなりました。
月ほたる http://www.jc-kankyou.jp/
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