ブログ個人トップ | 経営者会報 (社長ブログ)
御召織発祥の地にて、後世に残せる事、今しか語れない事 日本の織物・着物文化を次世代に伝える! 森秀五代目 長谷川 博紀
- ブログトップ
- ブログ個人トップ
2010年03月24日(水)更新
森秀織物のイベント情報です。群馬の座繰、お茶会
現在、行われているイベントです。
3月28日まで、前橋、ノイエス朝日(元総社町67番地 027-255-3434)において、第一回 群馬の座繰糸作品展が開催されています。
時間は、10:00~17:00まで、上州座繰りの、蚕の繭から生糸まで紡がれた作品が展示されています。当社の、織物も同時に展示されています。長谷川いませんが。
メインとして、群馬県養蚕技術センターの「座繰り糸技術者養成講習会」の修了者の作品展です。ノイエス朝日の座繰り体験講習会も開かれます。
4月25日に、桐生、重要文化財彦部家住宅 において『彦部家屋敷 茶会』が催されます。主催は、鳳純会と彦部屋敷 共催は、桐生茶道会です。
表千家、裏千家、群馬エリアで広く門戸が開けられた茶会です。400人位の参加で締め切りとの事。(お問い合わせは、0277-52-6596 鳳純会)会費は4千円です。
点心、野点席など全て会費に含まれています。
当社と、泉織物さん、後藤織物さんで、桐生の織物を紹介するコーナーを作る事になりました。
楽しみにして下さい。当日は、即売も予定しております。長谷川おります。
お着物を着て、お出かけになる絶好のチャンスですよ!内容について、良く分からない方は、当社までお問い合わせいただいても結構です森秀織物
参加される皆さん、お天気になる事を皆さんでお祈りしましょう。素敵な、御召物楽しみにしています。
桐生の織物 森秀 御召 おめし
2010年03月18日(木)更新
着物、こんな時どうすればいいの?
着物って、大事な日本人の文化・風習なのに、歴史があるからこそ分からない事が多いですよね?
そこで、少しでも疑問が解ければと特集してみました。なるべく初心者の方に分かり易く書いてみましたのでご参考に!
Q 結婚式などに呼ばれ、着物が必要になりました。自分では持っていません。着物をレンタルするか?購入するか?迷っています。
A 成人式の振袖であれば、レンタルも数多く選べて一つの選択肢だと思います。
訪問着・付け下げであれば購入も考えてみても良いかも、ミスの間に限定される振袖と違い長く着られますよ。今後全く着る機会が無いと思えば、レンタル、又は身内から借りる手もあります。
Q 着物を購入するには、先ずどうしたら良いでしょうか?どこに買いに行けば良いでしょうか?見当も、相場も分かりません。
A 昔は、どこの町にもあった呉服屋さんも少なくなりました。デパートでも売り場が無いお店が増えてます。先ずは、ネットで色々検索して色々な店舗さんの作品・価格を見て下さい。あくまで参考程度に。そして、妙齢のお着物好きな身内の方などに相談するのも良いでしょう。どんな場面で、どの様な格で着こなしたいのかを明確にしておきましょう。適切な価格という事では、じっくりと見ていただき、ご自分のご予算と相談しながら検討して下さい。
Q 着物を作るのに、相談したり、探したりで時間が掛かります。その上注文してからお仕立てするのではもっと時間が掛かるのでは。具体的にどれくらい期間が掛かりますか?
A はい、それはお洋服の良い物をお仕立てする時でも同じだと思います。反物から作り、お仕立てすれば相当時間は掛かります。それが、あなたの理想通りの長く使えるお着物になるはずです。1ヶ月~半年以上掛かる物もあります。
Q 仕立て上がりの着物は直ぐ着られるし、お値段も安いので、注文しようと思うのですが、何か注意する事はありますか?
A 用途により違うとは思いますが、レンタルとは違い返品が効きにくい購入商品です。サイズはもちろん、素材・産地などにも注意した方が良いでしょう。納得してから購入しないと後で全く着ていく場面のないお着物になる可能性も。目利きの方は大丈夫だと思いますが、何も知らない方にとってこれほど難しいお買いものは無いと思います。良きアドバイザーを探しましょう。
Q 何故こんなにお店によってお値段が違うのですか?高いお店は儲けすぎなのでは?材料・品質・国産かどうかでそんなにお値段が変わるものでしょうか?
A 確かに、高過ぎるお店もあるのかもしれません。それはご予算に応じて選んで下さい。確実に言えるのは、お値段の違いにはその理由が何かあるという事です。努力して、目一杯頑張ってお安くしているお店もありますが、安い理由もあるという事だと思います。
材料・産地・どこで加工されたかで、かなりお値段は変わってきます。確実ではありませんが、お値段が一つの基準にはなってくると思います。
(因みに、原材料となる糸でも数倍以上の開きがあり、絹糸では国産糸は非常に高いです。流通量そのものが少ないです。その価格差分の違いがあるかは受け取り方だと思いますが、着心地・風合いなどにその違いは表れてきます)
一目見ただけで、原糸の違いが分かる人は少ないと思いますが、触れば少し詳しい人には分かると思います。
Q 国産かどうかはそんなに重要ですか?外国製との明確な違いはありますか?
A 明確な違いは、先ず価格に表れてくると思います。品質の違いはごく僅かの物もあれば、歴然と違う加工品など様々だと思います。
考え方は人それぞれなので、一概にどちらが良いとも言えませんが、日本人として、日本の伝統着物を着たい動機の方々は、日本製を好まれると思います。どこまでを日本製というか?という曖昧な部分はありますが・・
そして、これはどこの産地で作られた何織の本物ですか?という鑑定のような事も聞かれますが、正直、製品・着物の段階では確実な事はわかりません。よっぽど心配であれば、工房・工場を直接訪ねて見れば如何ですか?とお応えしています。
それ以外に、思いつく方法が無いように思われます。販売者の方と信頼関係が出来ていれば、その方を信じて購入されているのだと思いますが・・・何か、引っかかるのであれば現場を見てみる事も大切だと思います。
メーカー・工場では、『お宅の反物・帯を購入した、又は購入したいので、是非工房を見ておきたいのですが。』と申し出れば、きっと快く承諾していただけると思います。作り手と、お客様が交流出来る良い機会・場にもなると思います。
当社でも、御召・着物・帯を購入いただいたお客様は、ご都合の付く限り工場見学をしていただいています。それが、さらなる信頼関係に結びついているのだと思います。『皆さん、手作業の多さに驚いています』
百貨店では、催事の事前調査で工場・工房の実地見学に来ます。やはりお客様の信頼があってこそだからの行動・検証だと感じます。ここ数年世間を騒がせた企業の問題を思い起こして下さい!結構、身近だと思われる工場で実は色んな事が起きていた。なんて思いだしませんか?織物業界でもそんな事が起きているとは思いたくありませんが、実際に見に行けば色んな情報が得られて、業者の方も改めてお客様目線で仕事が出来るのではないでしょうか。インターネットでお買いものが済んでしまう時代だからこそ、見に行く手間を掛けた方が良い場合(高額商品など)もあると考えています。
イベントの時などによく聞かれる質問を載せてみました。それでも、私も業界の人間ですので言いにくい事、説得力の無い部分もあるかと思いますが、本当に素朴な疑問を持っている方にお応え出来ればと掲載してみました。
森秀織物 桐生織 御召
2010年02月27日(土)更新
ぐんまのお雛様の反響・嬉しい報告。
2月中に開催しておりました、ぐんまブランドに拘ったお雛様の展示会が明日28日を持って終了です。群馬ブランドの絹糸を使用し、絹織物の着物の柄にも拘り、複数の伝統工芸士が作成して完成する、純国産の昔ながらの雛人形。
手作りでの拘りと、生産者直売によるお手頃な価格を基本に、プレゼンいたしました。
お陰様で、本当にたくさんの方にご来場いただき、色んなお言葉を掛けていただきました。そして、宣伝しておきながらなんですが、これほど反響があって売れていくとは正直(わが社での展示会はお初なので)思っていませんでした。(皆さん、お雛様・伝統的な風習・お子様にかける想いなど、真剣に吟味されているなと感じました。)また、そのお眼鏡に適う、絹織物・着物を当社で作る事が出来て、とても幸せです。
そして、本日も西宮から、ご来場いただいたお客様が、『心に決めて来ました!』なんて嬉しいお言葉があり。これまで、何年間にも渡って制作してきた職人の心意気も報われたと感じました。
兵庫から来られたお客様はお買い上げになっていただいたのですが、その際にも『どれも、素晴らしい出来で、値段だけでなくどれも欲しくて迷ってしまう。』『他にも見に行ってきたのだが、そこでは気にいった人形を見つけるのが難しかった。』『とにかく、お人形さんの顔が素晴らしい!!』など、人形たちの出来栄えを褒めて頂きました。
誠に有難うございました。
これを、励みにまた来年も企画していく予定です。ご興味のある方は、島久・森秀の群馬の絹糸で作られた伝統工芸の雛人形にご期待下さい。
森秀織物 ひな人形展
2010年02月20日(土)更新
桐生広域物産まつりが始まりました。
本日、桐生広域物産まつりが始まりました。
桐生市市民文化会館スカイホールにて開催中です。
例年に比べてもお客様の数が多いように思います、誠に有難い事です。
桐生市と姉妹都市の日立市・鳴門市さんの海産物・名産品が今年も大好評で、鳴門金時は本日分はあっという間に売り切れました。
日立の大川屋さんの干物も絶品です。
こちらも、人気商品は売り切れてしまったようです。
子の干物を、少し炙って食べるとたまらなく美味しいんですよ。
手作り醤油の玉姫さんも固定客が多いようで、次々と売れています。
工場も海の目の前にあるとの事で、新鮮な魚介類を使用しての手作り醤油。
体に良いし、桐生のファンもだいぶ増えてきているようです。
菊水納豆も美味しいですよね。
桐生の業者さんでは、畳屋さんもいます。
桐生で400年以上の歴史のある畳屋さんです。
明日21日の16時をもって終了ですが、お目当ての商品がある方は、朝10時に並んでいますので、どうぞお出かけ下さい。
森秀織物 株式会社
2010年02月17日(水)更新
お問い合わせ、ぐんまのお雛様の件
お雛様の価格などについて、お問い合わせがありましたのでお答えします。
本来は、会場に見に来ていただくのですが、遠方によりどうしても気軽に見にけないという方からご連絡がありましたので、紹介させていただきます。
(尚、今回の当館会期中のお値段としてご参考にして下さい)
上記の、三段飾りは、300,000となります。小道具・雪洞など全て含む価格です。
こちらの、即位の礼の価格は300,000です。
本当に、十二単を着ており、裏地も裾回しで見えるように仕立てられ、生地の張りにも威厳があります。通常は、着ているように裾だけに小さい生地を張り付ける物が多いようです。そうすると、裾、襟の部分だけが厚ぼったく、膨らんだり、垂れてしまうものが多いようです。
化繊だとなおさらです、本来着物は化繊では無いですから。
もちろん、こちらも全て道具類含んだ価格です。
この角度からの、上品な微笑が素晴らしい逸品です。正面から見ると凛々しいお顔立ちになります。伝統工芸士の人形師の方が月に幾つも出来ないとぼやくほど丁寧に描かれた顔です。是非、本物を見ていただきたいです。
また、群馬の絹糸を使用し、当社で織りあげた名物裂の着物が丁寧に一枚一枚重ね着されています。裏地を少しだしているところ、胸元のビシッとした着こなしなど、是非、平安時代からの人形師の伝統的な技をご覧になって下さい。
こちら荒磯金襴の価格は180,000です。
化繊を使用していないので、着物の襟・裾に張りがあります。これは、国産絹糸のキメの細かさと、桐生織の打ち込みの技術によるところだと思います。
もちろん、それを仕立てる人形師の伝統工芸技が光ります。
こちらのタイプ、割とお値打ち価格の二組みですが、やはり早々と売約済みとなりました。因みに、左が135,000.右のが160,000です。
群馬のブランド絹糸に拘り、桐生織により再現された正式な衣装、そしてそれを平安時代から続く伝統製法で命を吹き込まれたお雛様。
数少なくなった純国産のお雛様です。それを加味していただければかなりお値打ちの価格になっていると思います。それは、メーカーからの直売で手数料などが無いからです。また、生産量も少なく、ここに並んでいるものは殆ど一点ものです。
森秀織物 ぐんまのお雛様
«前へ | 次へ» |