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2008年05月26日(月)更新

織物参考館 綿花4日で発芽! 早い。

 

驚きです、織物参考館
で先週種まきした綿花の種が早くも発芽しました。
 しかも、3種類の中で一番期待していなかった3年物が一番にです。
 これは、織物参考館“紫”で展示用として、収穫せずに綿がついた状態で3年以上置いておいたもので、昨年収穫分が少なかったので、追加分というか、ついでにというか、余り期待せずに蒔いたものです。
綿花 発芽

 これが、蒔く前の状態です。
綿も付いた状態でしたが、突き破って発芽してきたようです。逞しい!
綿 3年物

 こちらにも、3年物(記憶が定かでないので、5年ぐらいかも)が顔をだしてます。
非常に可愛らしい大きさです。
綿花 発芽2
 虫に舐められるとすぐに枯れてしまいますので、注意深く見守らなければなりません。

 それにしても、昨年収穫分はどうしたのか?元気が無かったのか、まだこれからだとは思うのですが、少々心配です。

2008年05月24日(土)更新

織物参考館“紫”の友の会 総会開催

 

本日は、織物参考館の友の会 総会が行われました。
 
 友の会の皆様は、織物参考館を応援していただいている会員によって構成されています。研修旅行なども実施しています。
 先生、ご講演ありがとうございます。
友の会 総会

 織物参考館、現状の報告とこれからの展望についてお話させていただきました。
友の会 総会2
 皆様、総会ご参加有難うございました。

2008年05月24日(土)更新

オーガニックコットンTシャツに天然染色藍染する。


 

今日は、織物参考館の染め場にて、ナチュラルと和のコラボレーション、久米繊維様のオーガニックコットンTシャツに、天然染色の本藍を染色します。

 ここの所、暖かく、湿気もありますので藍も元気があります。本藍の発酵建てなので、気候・湿気・環境・季節などに染まり具合が左右されます。
藍甕
 藍染と言えば、ベロ藍原料・染色方法など色々分類されます。また、良く間違えられるのですがインディゴは厳密に言えば天然染色ではありません。
 わが社では、やはり、伝統的かつナチュラルな日本の染色藍・本藍で染めます。
手間は掛かりますが、風合い・機能・発色などが良いです。

 折りたたんだTシャツを糸で縫い、縫いこんだ所・重なりで染まり具合を調整します。
糸柄付け 途中

 柄付け終了です。(染まり具合は頭の中でイメージ)
糸 柄付け

 丹念に洗った生地ですが、染直前にまた洗い・均一に絞ります。
生地 濡らし

 初めての生地でもあり、柄があるのでそろそろと甕に漬けていきます。甕覗き。
染め始め
 一回では、良い色合いは出ないので最終的には3~7回ぐらいに染め分けます。

 これは、板締めで染めているお客様御注文のTシャツです。
洗い 板締め
 イメージどおり上手に染まっています。

 糸染めは、生地染めより工程・手間どちらも段違いに大変です。堅牢度は格段にあがりますが、染料もたくさん使ってしまい、藍が弱ってしまいます。
糸染め
 桐生織は、先染めの糸を使用します。堅牢度が良く、発色が落ち着きます。

 
 絞り染めを井戸水で洗っています。このあたりの天然水は含まれる鉄分などが染色洗いに適しています。発色が良くなります。
洗い 絞り

 本日の作業はここまで。今日は全体作業の半分ぐらいでした。
途中 OG
 次回に続く

2008年05月23日(金)更新

 参考館 綿花の種植えを行いました。


 本日は、天気も良く土も程よく湿気っているので、織物参考館で、毎年恒例の種植えを行いました。
 畑?というよりは作業場の中庭という場所ですが、毎年、立派に育ちます。
畑

 今年は、昨年収穫した種だけでなく、3年物?の種、久米繊維様にいただいた種も同時に蒔きました。
綿 種
 3年物?は正直、根がつかないかもしれないな、と思いながら。
3年 種

 因みに、これは同じ畑の桑の木です。一昨年はこれでお蚕さんを育てました。
桑

 これは、藍草です。少しピンク色の組織が見えてきています。
藍草

 折をみて、育成日記を綴ります。

2008年05月22日(木)更新

皆さん、はじめまして。 宜しくお願いいたします。

 皆様、はじめまして、新しく仲間入りをさせていただきました。
 初心者なので、慣れない面もありますがどうぞ宜しくお願いいたします。

 さて、私は群馬県は桐生という昔から織物の町として栄えた所で織物業をしております。
 繊維関係・織物業界は長年構造的不況により、すっかり過去の栄光になりつつありますが、どっこい桐生は元気だと思っています。
八丁撚糸ミニ

 売り上げベースでは、比較できないほど燦燦たるものですが、それに携わる人間は元気です。だからこそ桐生人気質がまだまだ残っているのだと思います。
森秀庭

 この町で老舗の機屋(織物屋)を継ぐ決心をしたのは、初めて桐生を訪れた時に、この町の栄枯盛衰と、何百年にも渡ってそれに関わってきた織物と、そこに必ず名を残す桐生人を垣間見てしまったからです。
手織り 
明治・大正・昭和の薫りが点在しているこの町並みは、最近クローズアップされTV・映画のロケ地などで活用されているのできっと自然に残っていくでしょう。
近代化産業遺産
 でも、危惧しているのは日本文化の重要な要素である和装・着物を生産する背景が日々消滅していることです。


 織物工場・会社が倒産・清算されるたびに、その家系で代々受け継がれてきた伝統技術が消えているのです。何百年も伝えられてきたのに・・・・もったいない。
工場
 会社として、売り上げが激減している。顧客が激減している業態を継続するのは常識に反するのかもしれませんが、それでも残す、伝える必要のある伝統技術があると感じます。
空引き機
 もちろん両輪として、新規の顧客を確保できる業務・新商品も日々研究しています。収入が無ければ、会社そのものが成り立たないので。
展示 御召 名物裂 
 このテーマでは、初回はここまでにいたします。今後も、ブログにて、語れる範囲の織物・和の文化を織り綴りたいと思います。
 やはり、ブログ初心者なので、想像したとおりにいきなり長文になってしまいました。久米先生ごめんなさい。テーマに沿って少しづつ書き込むように教えていただきましたが、整理できませんでした。
 これから、精進してまいりますので皆様、アドバイスなど宜しくお願いいたします。


  経営方針

 地域に大事にされる。
  日々、活動するこの地域に大事にされ、感謝される企業
 お客様に愛される。
  長年、愛してくださるお客様により満足され、家族のように信頼される企業
 日本に残せる。
  永年、日本人のこころを受け継ぎ、和の文化を継承できる企業

 森秀織物 株式会社 
  
 

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