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御召織発祥の地にて、後世に残せる事、今しか語れない事 日本の織物・着物文化を次世代に伝える! 森秀五代目 長谷川 博紀
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2010年06月09日(水)更新
桐生の川でダムを作りました・・小さいのです。
また、暫くブログを空けてしまいました。大変失礼しました。
桐生でのロケ・撮影が続いていたのと、取材・イベントもありまして、パソコンから遠ざかっておりました。ネタはたくさんあったのですけど(ブログでもこの調子なので、ツイッターは当然無理ですね)
こんな私のブログでも楽しみにしていただいている方がいるので、頑張ります。
そんなわけで久しぶりに家族で出かけてきました。あまり遠出はしないので今回は梅田の山に行き、そろそろ川遊びも出来るかなと子供には水着も持たせてみました。
バーベキューなどしているグループが3組み程いました。
想像していたより、源流の水は冷たかったです。ちょっとためらいましたが、自分も入ってしまいました。暫くすると慣れてしまいます。
森林浴も気持ちいいもんです。お!、これは杉ですね・・・花粉症の方にはつらい光景かも、でも私も花粉症なんですが、不思議と山の中でアレルギー症状はあまり出ないんですよ。(花粉だけではなく、排気ガスなど色んな複合要因があるとも聞いた事があります)
長男と一緒に、河原の石でダムを作り始めます。
始めると、つい凝り始めてしまい。三十分ぐらいは遊んでしまったでしょうか。
途中、長女のサンダルが流されてきて長男が追いかける場面も・・・
完成しました。ダムの上と下では15センチほど水面の高さが違います。
子供と一緒に出来栄えに感動しておりました。
さて、今度は、壊さないと帰れないなと・・・考えていたら、上流から丸太が流れてきて、あっさりと壊れました。どっから流れてきたのかは分かりません。
桐生には、こんな大自然が町のすぐ近くにある事は本当に素晴らしい事だといつも思います。
蛍の時期も、もうすぐですね。
2010年04月14日(水)更新
桐生の町並みがロケ地に向いているらしいです。
フジテレビさんで三日間に渡る放送、「我が家の歴史」見ましたか?面白いドラマでしたね、次から次に昭和を代表する方々の登場でした。
流石に、南極のシーンでは、笑いました。
重要なシーンがたくさん桐生でロケをされた作品です。運動会のシーンは冒頭からラストを結ぶ重要なシーンでしたね。
あそこに写っていたのは、桐生のエキストラさん達です。
大作ですと、東京からもエキストラさん達がバスで大挙してまいります。
その場で、時代設定に合わせて、桐生の床屋さん達が勢ぞろいでエキストラさんの髪を切るなんて光景もありました。
昭和の町並み、主人公たちが東京で住んでいる家など桐生でロケが行われました。おじょうの登場シーンなどもです。
セットでなく、そのまま時代設定に合わせた町並みに自然となっている所に私達は住んでいます。
関東でも(日本でも?)有数の文化遺産・近代化遺産が数多く残されているまちだと近年評価が高まってきています。
桐生市の文化財
皆さんもゴールデンウィークに是非、北関東の桐生まで、自然と町並みを堪能しに来て下さい。
ずばり、観光地らしくはないので、駅に降り立つと唖然とするかもしれませんが、町並みは歩いて裏通りを進むと、ノスタルジックな風景が次々に表れます。
因みに、映画・TV・CM・PVにおいても桐生ロケが続々と続いております。
あの作品も、この作品もです。これからも、ロケ地めぐりの方々がたくさん桐生に遊びに来てくれるといいですね。今月だけでも10作品ほど予定が入ってます。
わたらせフィルムコミッション
撮影中・放映前には言えませんが、放送後には、代表的な作品のエピソードなどご紹介していきます。
そんな昭和の日本のかおりが残る桐生で作られた、撮影の小道具でも登場する織物と見て下さいね。
織物参考館でも、織物体験など日本のこころのふるさとを体感して下さい。
森秀織物 長谷川
2010年04月09日(金)更新
やっと桜が満開になりました、今週から来週まで
桐生の桜もやっと満開になりました。
今年は、寒い日が続いてお花見も我慢大会の様に冷えたのではないでしょうか?
ほぼ一週間遅くなりましたが、近所の桐生川の桜も満開です。
規模は小さいですが、桜のトンネルのようでもあります。
なにより、素晴らしいのは、このような満開のスポットが市内各場所にありますが、どこにも、上野公園のような人混みはありません。
静かに、お花見を楽しみたい方にはピッタリです。お花見=宴会というパターンが都会ではありがちですが、本来、自然の営みを静かに見るということでも結構良いもんですよ。
織物参考館のしだれ桜も満開です。
桐生には、市内から山々まで桜のスポットがありますので、多分来週一杯まで満開の場所があると思います。今年の桜を十分に楽しんでいない方は、是非、桐生までお出かけ下さい。
織物参考館 森秀織物
2010年03月28日(日)更新
中通り大橋線開通!参考館へのアクセス。
昨日、3月27日遂に、渡良瀬川にかかる中通り大橋が開通しました。
桐生市内、市街地と国道50号を直接結ぶ初めての橋ということで、桐生でも数十年来待望の橋が開通したとニュースで言われていました。
早速、渡り初め式が終わった頃の新しい橋に言ってみました。
自動車が通るまで、歩行者が渡ることもでき地元の方が、家族で歩いたり、自転車で渡ったり、犬の散歩のついでに見にきている方も多かったようです。
桐生のシンボル、のこぎり屋根がどこかにデザインとして盛り込まれていると聞いていたのですが、どの部分だかわかりません。
橋の欄干ではない、モニュメントでもない、そもそも、橋の形そのものなのか?と色々考えましたが、わかりません。
あ!ありました。こんなところに・・・皆さん、わかりますか。
隣に見えている橋は、錦桜橋です。赤城山もよく見えています。
この橋は、新宿・東など桐生市内の市街地に今まで無かった、国道50号へのアクセスとして期待されています。と言っても、計画から数十年たった今では、県外から、桐生市内へと来訪する観光客などの新たなアクセスとして機能することになりそうです。
住宅街、工場のある新宿から市内に入り、桐生川と並ぶように走る、中通り線の両側には、織物工場、染色工場などのこぎり屋根が点在しています。さらに北上すると桐生中心街には無かった、新しく整備する観光バスなどの駐車場、そして、群馬大学工学部を通り、梅田線で桐生の山々に向かうことができます。
織物参考館へのアクセスも、50号から真っすぐに向かえることになり、今まで、電話などで道順を説明するのに苦労しておりましたが、これからは、「50号を曲り、中通り大橋を渡って、東小学校の先、交差点を一回だけ、右折する。」
このように、新しい看板も設置したのでランドマークになると思います。これは、南小前の看板です。
カーナビがあると言っても、なかなか細い道が入り混じった桐生市内の道は、わかりづらいようで、今まで、参考館にたどり着けずに帰ってしまったお客様もいたのではと思っていました。問い合わせも毎日のようにありました。
「参考館の場所も分からないし、今、自分がどこにいるのかも分らない・・」という電話に四苦八苦したものです。
大型観光バスにとっても本町通りを通らずに市内各地に行ける道路になり、八木節まつりの時など、本町通りが通行止めになるので、大活躍する橋、道路になるでしょう。
桐生市民の普段の交通アクセスも橋が中心なので格段に便利になるでしょう。
工場地帯、大学と民間の交流も盛んになると思います。産業にも、観光にも、中心となる橋、道路として活躍していくはずです。
補足で、片側二車線の橋ですが、まだ現在は半分の片側一車線通行で開通です。それでも嬉しい開通です。
織物参考館“ゆかり” のこぎり屋根
森秀織物 株式会社 織物製造工場見学
2010年03月24日(水)更新
着物の素材の違いとは、絹・ポリエステルなど
天然素材
と
化繊素材
になります。
絹・木綿・ウール・麻・その他植物繊維など昔からあった天然素材と、戦後に作られた、石油由来のポリエステル化繊の物などです。
絹:シルク、正絹
光沢が上品、しなやか、軽くて丈夫、吸湿性があり通気性もあり。
短所は、水に弱いので洗濯機では洗えない、汗しみ、変色がある。高価。
木綿:綿、コットン
色合いが優しい、通気性があり吸水性にも富む、水にも強い、価格が安価。
短所は、染まり易いが、染みも出来やすい、縮みやすい。摩擦により毛羽立つ。
ウール:毛織
保温性が高い、しわになりにくい、難燃性。
短所は、縮みやすい、虫に食われる、引っ張る力に弱い、肌触り、感触。
麻 :夏着、混合
繊維が強い、通気性があり冷感もある、吸湿、発散性に富む。
短所は、染色された色が変色しやすい、しわになると取れにくい。
など、様々な特徴があるので、用途により使い分けられるでしょう。 浴衣が木綿の素材が多い。普段着使いの着物がウールである。夏と言えば麻というのもうなずける特徴です。
絹織物は、夏でも涼しいですし、冬も暖かく、発色も良い、軽いし丈夫なので、高級着から普段着まで、万能なのかと言えば、水に弱いという欠点があります。
浴衣などでも見かけられますが、混合で、麻、木綿、ポリエステルなど複数の素材を使用している場合もあります。複数素材の長所を引き出すことにもなりますし、逆に洗濯など素材によって選べなくなる事もあるので、購入前に良く確認しましょう。販売の方にドンドン聞きましょう。
ポリエステル:化繊
摩擦や引っ張りへの強度が強い、洗える、価格が安価である。
短所は、張りがあり生地が硬い、染色性が弱い、テカリがある、静電気が起きる。吸湿性が無いので、気温に対応できない。
ポリエステルは、とにかくお値段が安いので着物初心者にとても有難いアイテムだと思います。着付けの練習用・踊りの練習用・業務用には必要な着物です。
ただ、古来からあるお着物素材の特性は持ち合わせていないので、
『着物って暑くて、重くて、疲れるね!』
と感じるかもしれません、その悩みは、天然素材のお着物で解消されます。
ポリエステルの着物でパーティーに出ては駄目なのか?という質問があり。着物の格のお話もありますが、基本的には、個人の価値観だと思います。人の目が気になるか?というのが一番だと思います。
着物好きの方々は、遠目に見てもそれが、化繊であると分かる人もいます。近くで見れば殆ど分かるでしょう。
着物が何織で、袋帯で、などのある程度の原則はありますが、茶会・集まり・場所により違います。一緒に行かれる方、会を仕切られている方に尋ねるのが一番だと思います。その主催者・主役の方が、それは止めて欲しいと言えば、主役の考えを尊重して、それに準じた方法を考えましょう。
(着物に関する原則ルールも、ある程度は言えるものであって、全国的には、かなり地域差を感じます。西日本・東日本でも好まれる色柄が違います。お茶会などもそれぞれ違います)
(あなたが教えを請う人の考えも入っているのです。それが、どこに行っても通用する物ではありません。だから、あなたが知っている知識をむやみに他人に押し付けるのもどうかな?と思います。お店で聞けば、売っているものを勧められるでしょうし、私も含め作り手は、作品に自信を持っているので作品を勧めます)
つまり、どこにも属さず、かしこまった席に行くのでもなく、お洒落に着物を着て歩くのだけであれば、自分のセンスでOKだという事です。
これから、若い世代の新しい着物センスによって、自由に着物を着こなす方々が増えてくるかもしれないのに、もし、ルールが邪魔をして若い方々が着物って面倒で、お金が掛かると感じ、ドンドン和装文化が廃れていくのであれば、そんなに悲しい事はありません。
ドンドン個性を出して、新しいルールを作る勢いで色々チャレンジして欲しいと思います。
(世間一般で言われる、着物のルール・その根拠も、結構新しい物が多く、中には戦後になって業界が都合良くその様にしたと思われるルールもあります。そこで確かなのは、戦前生まれの方々の意見、その文献です。そして、着物業界の方ではなく、一般ユーザーとしての意見が正しいはずです。何故なら、私も含め業界に携わる者では、何らかの都合があり、説得力に欠けるから)
絹織でも、ポリエステルでも、上品で貴方に似合う色・柄であれば良いのでは、と考えます。自分で納得して着ているのであれば、価格にかかわらずファッションセンスのお話です。
ただ、組み合わせには気をつけましょうね、着物と帯のバランスは大事ですよ。同じ素材なら問題なしです。
足袋・襦袢などのアイテムも素材によって使い心地がかわります。見た目は分からないですけど・・相性もありまして、長着の裏地など擦り切れやすいので、当たる素材の足袋だけでなく草履の鼻緒なども関係しますね。
私は、価格の違いは、裏づけされる格よりも、機能性の方が意外に重要ではないかと感じています。天然繊維の特徴は着てみないと分からないものです。シルエット・裾裁きの音・着易さ・涼しい・暖かい、天然繊維の良さは着ると癖になりますよ、機会があれば是非お試しを。
森秀織物 ぐんまの絹織物 桐生織 長谷川
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