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御召織発祥の地にて、後世に残せる事、今しか語れない事 日本の織物・着物文化を次世代に伝える! 森秀五代目 長谷川 博紀
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2010年03月24日(水)更新
着物の素材の違いとは、絹・ポリエステルなど
着物の素材は、大まかに分けると
天然素材
と
化繊素材
になります。
絹・木綿・ウール・麻・その他植物繊維など昔からあった天然素材と、戦後に作られた、石油由来のポリエステル化繊の物などです。
絹:シルク、正絹
光沢が上品、しなやか、軽くて丈夫、吸湿性があり通気性もあり。
短所は、水に弱いので洗濯機では洗えない、汗しみ、変色がある。高価。
木綿:綿、コットン
色合いが優しい、通気性があり吸水性にも富む、水にも強い、価格が安価。
短所は、染まり易いが、染みも出来やすい、縮みやすい。摩擦により毛羽立つ。
ウール:毛織
保温性が高い、しわになりにくい、難燃性。
短所は、縮みやすい、虫に食われる、引っ張る力に弱い、肌触り、感触。
麻 :夏着、混合
繊維が強い、通気性があり冷感もある、吸湿、発散性に富む。
短所は、染色された色が変色しやすい、しわになると取れにくい。
など、様々な特徴があるので、用途により使い分けられるでしょう。 浴衣が木綿の素材が多い。普段着使いの着物がウールである。夏と言えば麻というのもうなずける特徴です。
絹織物は、夏でも涼しいですし、冬も暖かく、発色も良い、軽いし丈夫なので、高級着から普段着まで、万能なのかと言えば、水に弱いという欠点があります。
浴衣などでも見かけられますが、混合で、麻、木綿、ポリエステルなど複数の素材を使用している場合もあります。複数素材の長所を引き出すことにもなりますし、逆に洗濯など素材によって選べなくなる事もあるので、購入前に良く確認しましょう。販売の方にドンドン聞きましょう。
ポリエステル:化繊
摩擦や引っ張りへの強度が強い、洗える、価格が安価である。
短所は、張りがあり生地が硬い、染色性が弱い、テカリがある、静電気が起きる。吸湿性が無いので、気温に対応できない。
ポリエステルは、とにかくお値段が安いので着物初心者にとても有難いアイテムだと思います。着付けの練習用・踊りの練習用・業務用には必要な着物です。
ただ、古来からあるお着物素材の特性は持ち合わせていないので、
『着物って暑くて、重くて、疲れるね!』
と感じるかもしれません、その悩みは、天然素材のお着物で解消されます。
ポリエステルの着物でパーティーに出ては駄目なのか?という質問があり。着物の格のお話もありますが、基本的には、個人の価値観だと思います。人の目が気になるか?というのが一番だと思います。
着物好きの方々は、遠目に見てもそれが、化繊であると分かる人もいます。近くで見れば殆ど分かるでしょう。
着物が何織で、袋帯で、などのある程度の原則はありますが、茶会・集まり・場所により違います。一緒に行かれる方、会を仕切られている方に尋ねるのが一番だと思います。その主催者・主役の方が、それは止めて欲しいと言えば、主役の考えを尊重して、それに準じた方法を考えましょう。
(着物に関する原則ルールも、ある程度は言えるものであって、全国的には、かなり地域差を感じます。西日本・東日本でも好まれる色柄が違います。お茶会などもそれぞれ違います)
(あなたが教えを請う人の考えも入っているのです。それが、どこに行っても通用する物ではありません。だから、あなたが知っている知識をむやみに他人に押し付けるのもどうかな?と思います。お店で聞けば、売っているものを勧められるでしょうし、私も含め作り手は、作品に自信を持っているので作品を勧めます)
つまり、どこにも属さず、かしこまった席に行くのでもなく、お洒落に着物を着て歩くのだけであれば、自分のセンスでOKだという事です。
これから、若い世代の新しい着物センスによって、自由に着物を着こなす方々が増えてくるかもしれないのに、もし、ルールが邪魔をして若い方々が着物って面倒で、お金が掛かると感じ、ドンドン和装文化が廃れていくのであれば、そんなに悲しい事はありません。
ドンドン個性を出して、新しいルールを作る勢いで色々チャレンジして欲しいと思います。
(世間一般で言われる、着物のルール・その根拠も、結構新しい物が多く、中には戦後になって業界が都合良くその様にしたと思われるルールもあります。そこで確かなのは、戦前生まれの方々の意見、その文献です。そして、着物業界の方ではなく、一般ユーザーとしての意見が正しいはずです。何故なら、私も含め業界に携わる者では、何らかの都合があり、説得力に欠けるから)
絹織でも、ポリエステルでも、上品で貴方に似合う色・柄であれば良いのでは、と考えます。自分で納得して着ているのであれば、価格にかかわらずファッションセンスのお話です。
ただ、組み合わせには気をつけましょうね、着物と帯のバランスは大事ですよ。同じ素材なら問題なしです。
足袋・襦袢などのアイテムも素材によって使い心地がかわります。見た目は分からないですけど・・相性もありまして、長着の裏地など擦り切れやすいので、当たる素材の足袋だけでなく草履の鼻緒なども関係しますね。
私は、価格の違いは、裏づけされる格よりも、機能性の方が意外に重要ではないかと感じています。天然繊維の特徴は着てみないと分からないものです。シルエット・裾裁きの音・着易さ・涼しい・暖かい、天然繊維の良さは着ると癖になりますよ、機会があれば是非お試しを。
森秀織物 ぐんまの絹織物 桐生織 長谷川
天然素材
と
化繊素材
になります。
絹・木綿・ウール・麻・その他植物繊維など昔からあった天然素材と、戦後に作られた、石油由来のポリエステル化繊の物などです。
絹:シルク、正絹
光沢が上品、しなやか、軽くて丈夫、吸湿性があり通気性もあり。
短所は、水に弱いので洗濯機では洗えない、汗しみ、変色がある。高価。
木綿:綿、コットン
色合いが優しい、通気性があり吸水性にも富む、水にも強い、価格が安価。
短所は、染まり易いが、染みも出来やすい、縮みやすい。摩擦により毛羽立つ。
ウール:毛織
保温性が高い、しわになりにくい、難燃性。
短所は、縮みやすい、虫に食われる、引っ張る力に弱い、肌触り、感触。
麻 :夏着、混合
繊維が強い、通気性があり冷感もある、吸湿、発散性に富む。
短所は、染色された色が変色しやすい、しわになると取れにくい。
など、様々な特徴があるので、用途により使い分けられるでしょう。 浴衣が木綿の素材が多い。普段着使いの着物がウールである。夏と言えば麻というのもうなずける特徴です。
絹織物は、夏でも涼しいですし、冬も暖かく、発色も良い、軽いし丈夫なので、高級着から普段着まで、万能なのかと言えば、水に弱いという欠点があります。
浴衣などでも見かけられますが、混合で、麻、木綿、ポリエステルなど複数の素材を使用している場合もあります。複数素材の長所を引き出すことにもなりますし、逆に洗濯など素材によって選べなくなる事もあるので、購入前に良く確認しましょう。販売の方にドンドン聞きましょう。
ポリエステル:化繊
摩擦や引っ張りへの強度が強い、洗える、価格が安価である。
短所は、張りがあり生地が硬い、染色性が弱い、テカリがある、静電気が起きる。吸湿性が無いので、気温に対応できない。
ポリエステルは、とにかくお値段が安いので着物初心者にとても有難いアイテムだと思います。着付けの練習用・踊りの練習用・業務用には必要な着物です。
ただ、古来からあるお着物素材の特性は持ち合わせていないので、
『着物って暑くて、重くて、疲れるね!』
と感じるかもしれません、その悩みは、天然素材のお着物で解消されます。
ポリエステルの着物でパーティーに出ては駄目なのか?という質問があり。着物の格のお話もありますが、基本的には、個人の価値観だと思います。人の目が気になるか?というのが一番だと思います。
着物好きの方々は、遠目に見てもそれが、化繊であると分かる人もいます。近くで見れば殆ど分かるでしょう。
着物が何織で、袋帯で、などのある程度の原則はありますが、茶会・集まり・場所により違います。一緒に行かれる方、会を仕切られている方に尋ねるのが一番だと思います。その主催者・主役の方が、それは止めて欲しいと言えば、主役の考えを尊重して、それに準じた方法を考えましょう。
(着物に関する原則ルールも、ある程度は言えるものであって、全国的には、かなり地域差を感じます。西日本・東日本でも好まれる色柄が違います。お茶会などもそれぞれ違います)
(あなたが教えを請う人の考えも入っているのです。それが、どこに行っても通用する物ではありません。だから、あなたが知っている知識をむやみに他人に押し付けるのもどうかな?と思います。お店で聞けば、売っているものを勧められるでしょうし、私も含め作り手は、作品に自信を持っているので作品を勧めます)
つまり、どこにも属さず、かしこまった席に行くのでもなく、お洒落に着物を着て歩くのだけであれば、自分のセンスでOKだという事です。
これから、若い世代の新しい着物センスによって、自由に着物を着こなす方々が増えてくるかもしれないのに、もし、ルールが邪魔をして若い方々が着物って面倒で、お金が掛かると感じ、ドンドン和装文化が廃れていくのであれば、そんなに悲しい事はありません。
ドンドン個性を出して、新しいルールを作る勢いで色々チャレンジして欲しいと思います。
(世間一般で言われる、着物のルール・その根拠も、結構新しい物が多く、中には戦後になって業界が都合良くその様にしたと思われるルールもあります。そこで確かなのは、戦前生まれの方々の意見、その文献です。そして、着物業界の方ではなく、一般ユーザーとしての意見が正しいはずです。何故なら、私も含め業界に携わる者では、何らかの都合があり、説得力に欠けるから)
絹織でも、ポリエステルでも、上品で貴方に似合う色・柄であれば良いのでは、と考えます。自分で納得して着ているのであれば、価格にかかわらずファッションセンスのお話です。
ただ、組み合わせには気をつけましょうね、着物と帯のバランスは大事ですよ。同じ素材なら問題なしです。
足袋・襦袢などのアイテムも素材によって使い心地がかわります。見た目は分からないですけど・・相性もありまして、長着の裏地など擦り切れやすいので、当たる素材の足袋だけでなく草履の鼻緒なども関係しますね。
私は、価格の違いは、裏づけされる格よりも、機能性の方が意外に重要ではないかと感じています。天然繊維の特徴は着てみないと分からないものです。シルエット・裾裁きの音・着易さ・涼しい・暖かい、天然繊維の良さは着ると癖になりますよ、機会があれば是非お試しを。
森秀織物 ぐんまの絹織物 桐生織 長谷川
2010年03月24日(水)更新
森秀織物のイベント情報です。群馬の座繰、お茶会
現在、行われているイベントです。
3月28日まで、前橋、ノイエス朝日(元総社町67番地 027-255-3434)において、第一回 群馬の座繰糸作品展が開催されています。
時間は、10:00~17:00まで、上州座繰りの、蚕の繭から生糸まで紡がれた作品が展示されています。当社の、織物も同時に展示されています。長谷川いませんが。
メインとして、群馬県養蚕技術センターの「座繰り糸技術者養成講習会」の修了者の作品展です。ノイエス朝日の座繰り体験講習会も開かれます。
4月25日に、桐生、重要文化財彦部家住宅 において『彦部家屋敷 茶会』が催されます。主催は、鳳純会と彦部屋敷 共催は、桐生茶道会です。
表千家、裏千家、群馬エリアで広く門戸が開けられた茶会です。400人位の参加で締め切りとの事。(お問い合わせは、0277-52-6596 鳳純会)会費は4千円です。
点心、野点席など全て会費に含まれています。
当社と、泉織物さん、後藤織物さんで、桐生の織物を紹介するコーナーを作る事になりました。
楽しみにして下さい。当日は、即売も予定しております。長谷川おります。
お着物を着て、お出かけになる絶好のチャンスですよ!内容について、良く分からない方は、当社までお問い合わせいただいても結構です森秀織物
参加される皆さん、お天気になる事を皆さんでお祈りしましょう。素敵な、御召物楽しみにしています。
桐生の織物 森秀 御召 おめし
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