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御召織発祥の地にて、後世に残せる事、今しか語れない事 日本の織物・着物文化を次世代に伝える! 森秀五代目 長谷川 博紀
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2009年06月18日(木)更新
ご質問のありました、桐生織・お召の特性。
本日、ご質問のありましたお召の特性についてです。洗えるのか?
雨・水に濡れた場合に縮むのか?というご質問でしたが・・・簡潔に申しますと、縮みます。しかし、通常生活で心配するようなことはありません。
土砂降りの雨の中、傘も無くお着物で歩いたり、お酒などを大量にかけると・・・駄目になると思いますが。
むしろ普段心配していただきたいのは、湿気です。
御召もそうですが、どのようなお着物であれ・洋服でも湿気は大敵です。シミ・くすみ・カビなどの原因にもなりますし、嫌な匂いもつきます。
あまり着ていないお着物こそ、シーズン毎にはタンスから出して、広げて呼吸をさせてあげましょう。何年もしまいっ放しでは、しわ・汚れの原因にもなります。
では、縮んだ場合にどうするのか?ということですが。部分的な場合には、基本的にそのままで結構です。自然に治ります。
ひどく濡れてしまった場合や、手洗いなどで濡れたまま強く擦ったりしますと元に戻りにくいですが、通り雨に少し濡れた程度・コップのお水を少し零した程度では大丈夫です。きちんと拭いていただき、軽くひっぱりながら影干しをしてください。
もちろん、撥水加工などにより完全に撥水して縮むのを防ぐこともできますが、それでは生きている生地でもあるお召の特性が台無しになる可能性があります。
また、加工したお召が縮んだ場合には元の生地には戻らない可能性もあります。
着物としてドライクリーニング出していただくのは何の問題もありませんが、問題は、自宅で洗われる方です。
全体的に水に漬けてしまったお召は必ず幅出しをしなければならないので解いて縫いなおしになります、自宅では難しいと思います。では、その昔はどうしていたか・・・洋服・洗濯機の無かった時代には、皆さんお着物を自分で洗う技術・幅出しのような作業も、和裁も自分で行えていたのです。
いずれにしても、どのようなお着物であれ洗う場合にはその道の専門家に相談してから行ってください。
森秀織物
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