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御召織発祥の地にて、後世に残せる事、今しか語れない事 日本の織物・着物文化を次世代に伝える! 森秀五代目 長谷川 博紀
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2009年03月13日(金)更新
織物参考館 友の会 吉祥寺 文楽鑑賞
友の会旅行の報告です。
日帰りで群馬県・沼田市に14人の織物参考館 友の会メンバーで行って参りました。
出発の朝、起きると雪がうっすらと積もっています。
桐生で言う所の「風花」ですが、沼田は大丈夫でしょうか?心配です。
道中の道は、雪が溶けていました、お寺の参道も雪かきがなされていました。
立派な山門は、雪のなかに堂々と立っていました。
山門には、階段を登って上がることが出来、中には十六羅漢が鎮座しています。
雪の中を進みます。南北朝時代の700年ほど前に開かれたお寺という事で、松なども立派なものばかりです。
本堂も雪景色の中では、特別な趣があります。但し、今日は寒いです。
本堂の裏に滝などもあり、見所なのですが・・・靴を脱いで上がっているので足元が冷え切ってしまいました。ストーブが受付のところにあったので暫し暖をとりました。
お食事の時間となり、古月庵というお食事どころに移動です。
時折、風により屋根・木の枝から雪がドサット落ちてきます!上空に注意しながらの移動です。
庵の前には、池が配置されていて庭・鐘付堂などが見えるお座敷でお食事ができます。
要予約(お蕎麦など簡単なお食事は予約なしでも受付るそうです。)ただ、この日は池が・・・凍ってました!
お食事です。精進料理ですね、刺身こんにゃくなどがあります。お値段は1,200円ぐらいから2,000円ぐらいまでコース料理が用意できるようです。
最後に鐘をおもいっきり!鳴らして(一回100円)吉祥寺を後にします。
文楽会場である、利根沼田文化会館に移動です。
伝統芸能・人形浄瑠璃文楽の地方講演の鑑賞会でもあり、当社から衣装に納めさせていただいている御召の事もあり、ご挨拶を兼ねての訪問という趣旨もあります。
早速、衣装部の方に人形の衣装などを見せていただき、人形使いのご説明をしていただきました。
今回の地方講演の演目は時代物ということで、残念ながら、わが社の御召の着物地を着た人形は無いようです。
これは、紅葉狩りの更科姫です。人形遣いの吉田様に丁寧にご解説をいただきました! 間近で見ると精巧なつくりと大きさ!それに色っぽさまで表現する人形遣いの動きに驚きの連続です。 なるほど衣装の尺もあまり人間と変わらないのが頷けます。
わが社にご発注を頂きました。人間国宝の 故 吉田様もおっしゃていましたが「人形の衣装は、本物で無ければいけません!模造品では駄目なんです。手触り・製法・歴史にも妥協は出来ません。そうでなければ物語・演目を台無しにしてしまいます。」と、語っておられたのを思い出しました。
文楽舞台裏
人形の頭の部分をかしら、と呼ぶそうです。見た目より重いとのことでした。
世界無形遺産にも指定されている文楽、奥が深く、尚且つ事前に勉強していけばかなり物語に入り込んでいけるのが分かりました。
今回、一谷フタバ軍記(フタバが変換できません)と、紅葉狩を見させていただきました。初心者にも分かりやすい演目という事で、私でも物語に入り込めて感動!することが出来ました。
ひとつ驚いたのが、通しという手法の場合には8時間も演目をされるそうで、今回はハイライト版でしたが、太夫の方など声が枯れないのかと心配になってしまいました。
自分も、伝統・文化の継承という意味で一端を担っているだろうと考えているので、日本の伝統芸能にふれると感慨深いものがありました。
今月中は、地方講演ということで各地を巡っているそうなので、皆さんもお近くに来た際には是非伝統芸能を見に行ってください。
吉田様、中原様ありがとうございました。
文楽講演
森秀織物 御召 おめし織り
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