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2009年02月24日(火)更新

御召の製作過程!その一

御召(おめし)の糸準備のお話です。
 桐生織物、御召の横糸は強撚糸の緯糸を使用します。
 そして、その為に糊を事前準備として練り込むのですが、わらびこ・ひめのり・ふのり、といった天然成分の糊を使用します。
 手に入りにくいものばかりなので、復活する時は大変でした。
糊を、緯糸に練り込む時は、一キロの絹糸に対して、約一キロの糊を糊付けします。
(なかなか重労働です)
そして、均等になるように、糸に慣らしていきます。
(これも、重労働です。)
写真の下に写っているのが、そのとき使用する丸太のような道具です。
見えにくいですが、下には作業中に落ちた糊が体積しています。


御召糊付け上に見えるのは、干している状態の緯糸です。乾くと、バリバリの糊で立ちます。一キロの糸が二キロの重さになっています。

八丁撚糸機が登場するのは、まだまだ先の作業工程です。

八丁撚糸機

森秀織物 御召おめし 桐生